今年もあとわずかですね。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
最近は歯周病と全身疾患の関連がよく取りざたされています。
まず糖尿病との関係、以前から糖尿病になると歯周病になりやすいことは知られていましたが、最近では歯周病になると糖尿病を発症しやすいことが分かってきました。
また心筋梗塞のリスクが増えたり、歯周病菌自体が血管に入ると硬化症を引き起こすというデータも出ています。
他には女性の方は早産を起こしやすくなったり、年配の方は歯周病菌が気管支に入ると肺炎を引き起こしたり・・。
歯周病はまさに生活習慣病。
毎日健康な生活を送ること、歯医者さんでの歯周病チェックおよび治療と定期クリーニングが必要です。
新しい年も健康な身体、健康な口元で頑張りましょう!
皆さんよいお年を!
コーチングという言葉をご存知でしょうか?
会話によって、相手が自発的に行動できるようにうながし、能力を最大限に引き出す方法のひとつです。
人間は自分の力で何かをし、それを成しとげることに、喜びや満足を覚えます。
患者さん自身が治療や予防に積極的に参加する医療にするためには、医療を提供する側からのサポートも必要です。
それが医療コーチング。
これは特に生活習慣病に効果を発揮するといわれています。
歯科の病気は、虫歯も歯周病もまさに生活習慣が大きく関係する病気です。
例えばブラッシングでは、お口の中の健康が身体の健康につながっているという「価値観」や、正しく清掃できているとさっぱりして気持ちがよく、見た目の美しさも得られる「快感」など、歯科医院のスタッフ全員がしっかり伝えることにより、患者さんの自立支援型サポートをしていきます。
プラークコントロールには、患者さんご自身で出来るものと、歯医者さんでしてもらうものがあることをご存知でしょうか。
まず歯ぐきより上に付いた歯垢(プラーク)は歯ブラシやフロス、歯間ブラシなどの清掃用具で、毎日しっかりお掃除してください。
ご自身にあった清掃方法を歯医者さんで教えてもらい、実践していただくことが大切です。
次に目で見えない部分に付いたプラークや歯石を取り除くには、歯科医院での処置が必要です。
専用の器具を使って歯周ポケット内の汚れを取るのですが、歯周病が進むとどんどん深いところにまで歯石が付くようになり、除去するのが困難になったり、時には外科処置が必要になることもあります。
患者さんと歯医者さんの役割分担、分かっていただけたでしょうか。
お互いが協力してプラーク、ひいては歯周病菌を減らすことが大切です。
秋らしくなってきました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
最近は情報の発達により歯は抜かずに治る などの題名が出ると、その言葉が独り歩きしてしまう傾向があるようにも思います。
歯や神経を抜くかどうかはまさにケースバイケースであり、抜くからダメな歯医者さんというわけではありません。
その状況を信念を持って説明し納得させてくれるのが良い歯医者さんではないでしょうか?
例えば歯周病にかかって歯茎の皮1枚でつながっているブラブラの状態の前歯があったとします。
これを抜くことによって痛みの軽減、歯磨き効果のUP、噛みやすくなるなどのメリットが考えられます。
逆にデメリットは、患者さんの喪失感という感情面、抜いた後の一時的な見た目の喪失といったところになります。
抜くこと抜かないことの各メリットデメリットをよーく考えて決めていきましょう。
根の治療が必要なケースには、二通りあります。
ひとつは虫歯が大きくなり、歯の神経に達してしまった時。
もうひとつは虫歯や外傷によって神経が死んでしまったり、すでに神経を取った歯が何らかの原因で感染を起こした時です。
いずれも歯の神経が入っていた管(根管)をきれいに掃除して、根管にバイ菌が入らないようにお薬を使って緊密に封鎖します。
根管は(特に奥歯は)まっすぐな場合が少なく、大きく曲がっていたり、途中で枝分かれしていたりと複雑な形態が多いのです。
なかなか治療が終わらない、いつかぶせてもらえるの?といった質問が多いのもこの治療の時です。
根管治療をしっかりすることがいかに大切かということを、患者さんに理解していただけるように伝えていきたいです。
「虫歯の治療」を英語に訳すと「Cavity treatment」と「Caries treatment」という2つの言葉にわかれます。
Cavity treatmentは穴を削って詰めるということを意味します。
ところが、いくら穴を削って詰めても歯をとりまく環境が変わらなければ、またその部分が虫歯になったり、他に新しい虫歯ができたりします。
しかも、とりあえずの応急処置のみなので、歯科医と患者さんの間の信頼関係もあまり重要視されません。
一方のCaries treatmentは、虫歯の原因までさかのぼって追究し、改善するという意味を含みます。
このように米国では言葉を使い分けているのです。
みなさんはCavity treatmentが治療だと思っていませんか?
歯科治療の本来あるべき姿はCaries treatmentです。
患者さんと歯医者さんのより良い関係ってどんなものでしょう。
それは信頼関係をベースにした親密な関係、何でも遠慮なく話し合える関係が築ければ理想ではないかと思います。
歯医者さんも単にお口の中の病気を治す関係から、患者さんの諸事情まできちんと考慮した、生活の中におけるお口の健康づくりに共に取り組める存在でありたいと考えているはずです。
お口の健康というのは虫歯を治せば終わりではなく、いい状態を長く続けていくというものです。
お口の健康づくりイコール長い関係イコール良い人間関係、この図式はよい歯科医療をしていく上でとても大切なことだと思います。
新緑が目にまぶしい素敵な季節になってきましたね。
今月はインプラントという治療についてお話したいと思います。
インプラントとは、抜いた歯の代わりにチタンという金属で作った歯根を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける方法です。
インプラントにすれば、違和感があったりして慣れない部分入れ歯を使わなくてすみます。
安定しない総入れ歯でもインプラントを入れて固定すれば、食事中に外れることもありません。
また一本の歯だけを失った場合も、両側の健康な歯を削らずにすみます。
今まで歯を失った際には、入れ歯やブリッジしか方法が無かったことを考えれば、インプラントは治療の大きな選択肢の1つになっています。
ゴールデンウィークも間近です。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今月はホワイトニングの最新事情をお伝えします。
日本で認可されているホワイトニング剤は3つあります。
しかしホワイトニング先進国のアメリカでは既にあまり売られていない少し前のタイプのものが多いようです。
アメリカでは次々に改良した新しい商品が発売されているのですが、その主流は、まずオフィスホワイトニング(医院で行う約60分)で専用のライトを用いて歯をどんと白くした後、ホームホワイトニング(自宅で行う 2~3週間)でゆっくりと白さを極めるというものです。
白い歯はやはり皆のあこがれですね。
春です!このコラムも早3年目に突入です。
今後もより一層実になる話をお届けしますのでよろしくお願いします。
ところで先日、詰め物が外れたとあるかたが来院されました。治療した歯は平均で10年もたないというデータがあるそうです。
今までの歯科医療は、悪くなった部分を削って詰めるという対症療法がほとんどでした。
なぜ虫歯になったのかという原因を調べずに、すぐ削ってしまっていたのです。
悲しいかな「早く削って詰めて終わりにしてください」という患者さんもいらっしゃいます。
皆さんは唾液検査というものを受けたことがありますか?
この検査結果から虫歯の原因を知り、予防プログラムを立て、自分にあったお口のメンテナンスを行う事で、虫歯から歯を守る事が出来るのです。
削って詰めるだけでは結局その繰り返しになる、ということが分かっていただけるでしょうか?
20歳前後になると、親が知らないうちに生えてくる親知らず。
歯ブラシしにくいために周りの歯肉が腫れたり、虫歯になってひどい痛みが出たり、何かとトラブルメーカーになりやすい歯です。
痛みを持って相談に来られることが多いので「抜いたほうがいいようですね・・」と言わなきゃいけない(本当は抜くなんて言いたくないのですが)ケースがほとんどです。
そんな親知らずですが、唯一「あって良かった!」となるのが、他の歯が抜歯になった時に移植が可能な場合です。
これを自家歯牙移植と言います。
ですのでそんな「もしもの時用に」、ちゃんと上下で噛んでいて歯ブラシもあてられる状態なら、頑張って清掃していただくようお勧めします。
誰だって初めては緊張するもの。
まずは、歯医者さんとお友達になりましょう。
私達は決して歯科医院に対するいやなイメージを植え付けないように心がけています。
歯ブラシの習慣や食事の内容など、虫歯ができた原因は必ずあるはずです。
それを正すことで、まずこれ以上虫歯を増やさないように努力しましょう。
低年齢でまだ治療に協力的でなければ、進行止めのお薬を塗ったり、穴が開いているところに仮セメントを詰めることも可能です。
そして少しでも進歩すれば褒めてあげることが大切です。
子供さんに「歯医者さんって僕や私の口の中にいるバイ菌をやっつけてくれる強い味方なんだ!」そう思ってもらえるような信頼関係ができれば、私としても嬉しい限りです。
また今年も1年よろしくお願いします。
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