歯科治療中の痛みの感じ方には、個人差があります。
歯の構造は外側が一番硬いエナメル質で厚さが大体1mmくらい。
その内側に象牙質、その中に神経の入っている歯髄があります。
象牙質は歯髄とつながっているので、さわると痛みを感じるのですが、この感じ方が個人によって違います。
痛みを感じやすい人の場合そこで麻酔の出番となるのですが、痛みの感じ方同様、麻酔に対するイメージが各自違うことがまた問題を難しくさせます。
「麻酔ですか!あんな痛いもの」(全然痛くないのに)「体に悪いでしょ」(悪くありませんよ)逆に小さな虫歯でも「麻酔効きにくいから、多いめにしてください!」(適切な量で効きますよ)そんな時、一つ一つ正しい情報を出しながら、患者さんに選択してもらいます。
少しでも痛みを与えないように細心の注意を払います。
歯医者さんもこうやって鍛えられていく訳ですね(笑)。
毎日通る美容室に「先生が 私を診ずに パソコン見」と書かれた色紙が飾られていました。
医療において相手のことを承認することはとても大切です。
たとえば「~さん、こんにちは」と名前を呼んでくれて、目をみて挨拶してもらえたなら、とても承認された気分になるでしょう。
そして「そんなことがあったんですか、大変でしたね」と共感してくれたうえで「まずは、こうしてみましょう」と提案してもらえると、すごく私のことを考えてくれているなということが伝わってきます。
もし自分の口腔内がひどい状態で、勇気を出して歯医者さんに行った時に「なんでこんなに放っておいたの!」なんてパソコン見ながら言われるとへこんでしまいます・・。
まず良い関係をつくるには、他人を承認することを日頃から心がけておくことが大切ですね。
歯があった時には当たり前だったのに、歯を失うことによってできなくなってしまうことがたくさんあります。
以前は何でも好きな食事を楽しめた。
おしゃべりもかつ舌よくできた。
大きく口をあけて笑うことができた・・等、それまでのライフスタイルが失われることにつながります。
失った機能を取り戻すために、インプラント治療は存在します。
心と体が健康で活力にあふれた毎日を取り戻せたら、どんなにか素敵でしょう。
インプラント治療は現在しっかりとした治療体系も確立されていますので、かかりつけの先生にご相談してみてくださいね。
相手の話を聴けない状態を、ブロッキングが起きていると言います。
私たち歯科医師に聴く姿勢が大切なのは言うまでもありませんが、仕事中やプライベートの会話でも、誰しもがブロッキングを経験することがあります。
そんな時は、自分の意識が他にいっていないか、相手に対して苦手意識を持っていないか、相手の話に興味を持てているか等を客観的に考えます。
相手の話をしっかり傾聴した上で自分の意見を述べていけば、コミュニケーションのすれ違いは随分なくなりますよね。
相手のことを本当に想っている、関心があるという姿勢は必ず伝わります。
医療においても、よい人間関係を作ることが大切です。
前回に引き続き今回は、歯の中の色(歯自体)を白くするという話題です。
その方法はホワイトニング。
歯を削ったり傷つけたりすることなく、表面のエナメル質に薬剤を作用させて歯の色を改善します。
ホーム(お家で行う)とオフィス(歯科医院で行う)の二つの方法があります。
アメリカでは、ホームホワイトニングの薬剤が簡単にドラッグストアで手に入るため、ホームは自分で出来るホワイトニングという認識が高いようです。
ただし終了後に専用の歯磨き粉を使ったり、歯の色を定期的にチェックしたりして、後戻りがあればホームで再度ホワイトニングする等の判断は、専門家に任せた方がよいと思います。
表題にある質問を患者さんにいただきました。
歯の表面についたステインという汚れをとる効果をうたった歯磨剤がありますが、気をつけないといけないのは、荒い研磨剤が入っているものだとステインをとるのと同時に、歯のエナメル質の表面も傷つけてしまい、でこぼこが出来ることによって、逆にステインが付きやすくなってしまうということです。
歯医者さんでステインを取るときは、専用の器具を使い、エナメル質をつるつるに磨きながら表面をコーティングして仕上げますので、やはり差は出てくるように思います。
次回は、歯自体の色を自分で白く出来るのかどうかにスポットを当ててみましょう。
歯医者さんでの治療は長いから・・」とよく聞きます。
短く済むものならそれにこしたことはないですよね。
でも糖尿病や高血圧などの生活習慣病の場合、一回の通院で治る病気だと思う方は少ないでしょう。
口の中で起こる病気も多くが生活習慣病です。
虫歯や歯周病は今日突然発症した訳ではなく、自覚症状がないまま進行してきたものです。
痛くない、不自由がない状態なのに病気が進んでいる場合、いかに病気に気付いてもらい、自発的行動(通院)と生活習慣の見直しにつなげられるか。
歯医者さんは、お口の病気について地道に情報発信をする“気づかせ屋”でなくてはならないのです。
皆さん、歯医者さんで説明を受けた時、その内容はすべて理解できていますか。
今ひとつ分からなかったとおっしゃる方は、何が原因だったでしょうか。
話の内容自体が分からなかった。
緊張のあまり話を集中して聞けなかった。
分からないけど質問できなかった。
説明する立場からすると、誰にでも内容が理解できるように話す技術。
相手の緊張感を察することができ、それを少なくする努力。
何でも気軽に話し合える雰囲気作り・・と色々な対応が必要になってきます。
医療者と患者さんが信頼で結ばれた関係を築くことができれば、歯科医院はストレスのない場所になるはずです。
崩壊している歯を修復する場合、冠を作ります。
種類は銀、金などの金属冠やセラミックに代表される白い冠もあります。
冠を入れるためには、まず歯の形を整えます。
その時、発熱を防ぐために水をかけながら削ります。
次に型をとる作業に移りますが、印象剤が固まったらお口の中からはずして、石膏を注いで模型を作ります。
冠はこの模型上で精密に作られます。
ただ、微小な動きのある歯の冠を、動きのない模型上で作るということで、できあがってからの調整が不可欠になります。
「高く感じませんか?」「違和感は?」お聞きしながらフィットさせていくのですね。
歯医者さんに行くのは緊張するわ」という方にとって、歯科医院でのリラックスした会話というのは想像しにくいでしょうか?
かかりつけの歯医者さんであれば、実はなにげない会話からも、この方は今忙しいから歯ブラシが出来ていないところがあるんだ。
それは仕方がないから、今はこの点だけでも気をつけてもらおう、とか、体調もよさそうだし充実されているんだな、など。
こんなお仕事をしていて、健康感はこうなんだということが分かると、よりその方にあったアドバイスを考えることができます。
何気ない会話から分かることはいっぱい。
さあ、あなたもかかりつけの歯医者さんと今日は会話してみましょ。
通常、治療後の定期健診の間隔は3ヶ月が基本と言われています。
これは、3ヶ月に一度のメインテナンスをしていれば、歯周病の悪化を防ぐことができたというランフォード教授の論文が根拠になっています。
これをベースにして個人のリスク、例えば歯周病が発症、再発、進行する可能性が高い場合、詰め物が合っていない・虫歯が残っているなど口腔内環境が整っていない場合、患者さんの歯ブラシがうまく出来ていない場合などを考え、期間を調整します。
リンデ教授などは、2週間に一度のプロケアを受けることでもっと良い結果が得られるという発表をしています。
さて皆さんのお口の中は3ヶ月で大丈夫ですか?
メインテナンスは日常の生活でも使われる言葉ですが、あなたの車をメインテナンスに出したとすると、
1:現在の状態のチェック
2:部品やオイル等の交換・修理が必要かどうか
3:交換・修理
4:内容の説明、となりますね。
歯科のメインテナンスもまったく同じです。
1:が診査 2:が診断 3:が歯垢・歯石の除去や、必要なら修復治療 4:が患者さんへの説明。
車を大切にしたいと思うなら、スケジュールを守ってメインテナンスしていくことが必要不可欠です。
お口の健康を大切にしたい時も同じですね。
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