医科歯科連携

地域の医療機関がつながり、地域で一人の患者さんを診ていくという形ができれば、患者さんにとって大きなメリットになります。

歯科、内科、耳鼻咽喉科、整形外科、産科、皮膚科、認知症外来、小児科など医院はそれぞれ分かれていますが、患者さんが定期検診で歯科医院に来られた時に、もし何らかの疾患を早期発見して他科の医療機関と連携すれば、その疾患を軽症のうちに治療することができるかもしれません。

糖尿病はもちろんのこと、睡眠時無呼吸症候群、金属アレルギー、認知症などの疾患や、骨粗鬆症薬服用中、妊娠中のホルモンバランスなど、数え上げればキリがないくらいの全身症状と歯周病の関連性が近年分かってきており、口腔ケアによって全身状況の改善した例も多数報告されています。

歯科医院は未病の状態で患者さんに出会える医療機関であり、病気やその予兆をキャッチできる可能性のある場です。小児肥満に対応して糖尿病リスクを減らしたり、認知症の初期症状に気づくことができたり、骨粗鬆症の兆候も日常的に歯科で撮影するパノラマでスクリーニングできたりします。

「国民皆歯科健診」制度の検討もなされる昨今です。歯科を起点として地域の方々の更なる健康を築けるように、医科的な疾患の予兆に気づいた場合は近隣の医院への紹介を検討させていただきます。

また近隣の医科の先生におかれましては、歯科とスムーズに連携をとっていただけるよう、私共も全身疾患に関する知識を一層増やし、より良い関係作りに向けて努力してまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。