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2013年度のコラム

「顕在化している問題と潜在化している問題」 【2013年12月】

多くの患者さんは、問題が顕在化して歯科医院にお見えになります。例えば痛い、歯が欠けた、腫れている等。しかし潜在化した問題を多く抱えている方もいらっしゃいます。

虫歯だけど痛くない、根の先に病変があっても自覚症状はない、上下のかみ合わせが崩壊して顎関節異常が隠れている等。

これらは治療中や治療後に症状が出てくることもあります。「触ったから痛みが生じた」となると、お互いの信頼関係も損ないかねません。起こる可能性のあることを予めすべてお話するのは難しい面もありますが、やはり説明と会話が大切ですね。

今年もありがとうございました。皆さんよいお年を。

 

「歯科医院という組織におけるチームワーク」 
【2013年10月】

まず歯科医師は、診断をして治療をします。歯科衛生士さんは、患者さんの歯石除去、清掃指導、メンテナンスでのチェックなどを行ないます。歯科技工士さんは、患者さんの口腔内を写した模型を元に、修復物を作成します。

歯科助手さんは診療の補助を、受付は医院の顔として来院される方の対応をし、患者さんの予定を把握してアポイントを取り、時には医院全体がうまく連携できているかを司令塔としてチェックし指示を出します。

歯科医院の中ではそれぞれに役割があり、相手の仕事を理解し常に情報を共有して密な連携を取っていくチームとしての力が必要です。 

 

「顎関節症とは」 【2013年9月】

顎関節症とはあごの関節や筋肉に痛みが出たり、うまく動かなくなったりする病気です。口の開く量が40㎜を下回ると食事が快適にできなくなります。

色々な要因が重なって発症することから、原因を一つに絞ることは容易ではありません。雑音が聞こえるだけで特に不具合がなければ治療は不要です。

ストレスとの関係もありますのでストレスを減らすことや、顎関節症を悪化させる行動を控える家庭療法をお勧めします。その上で鎮痛剤を使ったり、筋肉をリラックスさせるためのプラスチック製の器具を装着したりします。これらの治療法が最初のステップとなるのです。

「なぜそうなったのか?を考える」 【2013年8月】

その人の生活背景や考え方などを理解していないと、口の中だけを見ても見えないことがたくさんあります。他の歯は健康なのになぜここだけが虫歯に?今まで虫歯なしだったのに、最近急に虫歯が増えたのはなぜ?結果が起こるには原因が必ずあり、結果として起こる不具合を修復するだけでは、根本的な解決にはなりません。

ほんの一例をあげれば、日常生活でのストレスで交感神経が緊張すると唾液が減り、虫歯が増えます。歯医者の仕事は痛みをとること、その穴を修復することだけではなく、その“なぜ?”を考えることが重要なのです。

「変化することへのストレス~部分入れ歯に思う~」 【2013年7月】

歯を失った時に、そのまま放置するという選択をされる方がいます。理由は今、不自由がないから。

その結果、失ったスペースに徐々に歯が移動してしまい、歯並びやかみ合わせが狂ったり、負担がかかった他の歯が割れたり、歯周病が悪化したりといったことが起きます。

部分入れ歯を入れるということは、不自由がない現在から変化するということですから、大多数の人はストレスを感じます。変化を強いられる時にブレーキをかける、これは本能に基づく反応です。

しかし知性や理性を原動力にして前進する力も人は持っているのです。残っている歯を守ることを原動力にして、前進することが大切です。 

 

「口臭が発生するしくみ」 【2013年6月】

まず粘膜上皮、血球成分、死んだ細菌、食べかすなどのたんぱく質が、歯周病原細菌(嫌気性菌)によって分解されペプチドになります。

更にペプチドがアミノ酸に分解され、またそのアミノ酸が細菌の出す分解酵素により分解され、硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドといった口臭の原因であるガスが発生します。

ちなみに硫化水素は卵の腐ったような臭い。メチルメルカプタンは玉ねぎの腐ったような臭い。ジメチルサルファイドはキャベツの腐ったような臭いと形容されます。虫歯、不適合(合ってない)修復物、歯周疾患を治療し、舌苔とプラークの除去を心がけましょう。 

「スタッフ育ては自分育て」 【2013年5月】

大学で医療技術は学びますが、人のマネジメントについては教えてくれません。しかし社会では、人と向き合うことが必須です。春にフレッシュな人材が入った職場も多いと思いますが、新人育ては自分育て。

患者さんの前でスタッフを怒鳴っても、人は育たないばかりか患者さんにまで嫌な思いをさせ、診療室内が一気に暗ぁくなります(笑)。

その人が早く成長するために自分は何ができるのかを考え、ともに歩んでいく覚悟が必要です。時には叱る場面もありますが、場所やタイミングには気を付けて。「叱る」と「怒る」は別物です。

 

「うまくいくときいかないとき」 【2013年4月】

いつも最善の方法を選択して歯の治療を進めていくのですが、それがうまくいく時、いかない時があります。

例えばインプラントの成功率は95%で高い成功率と言えますが、逆に言うと“同じ先生が同じ条件で同じように100本のインプラントを入れたとすれば5本はうまくいかない”ということなのです。

細菌が豊富で、咬むたびに力がかかる過酷な環境のお口の中、詰め物の治療でもはずれるという結果が出る時もあります。そんな時は悩みながら真摯に次のリカバリーを考えるのです。

 

「インプラント治療について思う」 【2013年3月】

最近インプラント治療について報じられている記事をみると、好意的なもの、そうでないものと色々あります。まずはっきり言えることは、インプラント治療は科学的な根拠もあり、確立された有効な治療法の一つであること。

そして何より大事なのが、術前の診断であることです。診断がしっかりできれば現状が明らかになりますし、それをあらかじめ相談の上で進むかどうかを決めれば良い訳です。

診断にCT画像を使うことやシュミレーションソフトを使うこともごく普通になってきました。過剰な期待を抱くこと、過剰な恐怖を感じること、どちらも必要ありません。

すべての処置に必要なこととは結局、正しく理解することだと思います。

「情報過多の時代に」 【2013年2月】

医院に行くとき自分が患者さんの立場なら、先生やスタッフは優しい人かな?腕は確かかな?といった所が気になるでしょうか。そんな時HPがあると便利ですね。

そこに優しそうな先生の写真があるとほっとします。医院によって特徴や強みも違うはずですので、しっかり読みとってHPを活用したいものです。

ただし、行ってみると書いてあることと違っていた、ということでは困ります。医院側は正しい情報を発信しないといけません。きっかけはHPだったとしても、そこから長いお付き合いになることが多いのが歯科治療。結局は、人と人との関係がしっかり築けるかどうかが大切です。

「口の中は過酷な環境」 【2013年1月】

私たちの口の中に生息する細菌種は800種を超えるとも言われ、常に感染の危機にさらされています。また、かみしめる時に歯にかかる力は体重以上になりますので、歯が割れたり歯周組織に影響を受けたりします。

さらに、冷たいアイスから熱々のお鍋まで、かなりの温度差のある食べ物が次々と入ってきます。

健康な自分の歯でもお口の中は過酷な環境と言えるのに、ましてや修理した歯は元の健康な歯に戻る訳ではありませんから、削ったりかぶせたりしている歯及び歯周病にかかった歯をこのような過酷な環境の中で長期間維持することの難しさを私は日々実感しています。

 

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